ファイナンシャル・プランナーがコンサルティング業務として行うリタイアメントプランとは、退職後の不安要因をプランニングにより解消してあげる、安心感や生活の安定感を提供するのが目的です。
働いている現役時代とは違い引退後は収入も少なくなるので、個人個人にあったリタイアメントプランの特色を考慮して、生活設計を提案しなければなりません。
第1に、ケガや病気もふくめた仕事での収入がなくなったり、不況によって仕事を続けていても減収であることを考慮して、そのような場合でも安心して老後の生活資金を確保できるようなプランを提供しなくてはなりません。
第2は、年をとればとるほど病気にかかる可能性が高くなるので、病気になってもいいように医療保障を充実させておかねばなりません。
第3は、介護が必要となる可能性があるので、いろんなケースを考えた介護保障の確保。
第4は、年金の確保は必要ですね。
第5は、配偶者が亡くなる可能性が高くなるので、残された者の生活を考えたプランを考えなければなりません。
プラニングは退職直前もしくは将来のリタイアメントプランのケースに大別できます。
まもなく定年が来る場合は、再就職をしない場合には、収入もなくなりますので退職後の生活資金設計が必要です。
現在所有している資産と予測される退職金と年金を前提に、仮に資金が不足するならどうするか、余裕資金の捻出や、住宅の問題など色々な視点から検討が必要になります。
定年まで時間がある場合のリタイアメントプランでは、再就職をするしないの問題を含めて退職後のための資金形成を考えたプランで、教育費、住宅ローン返済や子どもの結婚などライフイベントとのバランスを考慮し安定させることが必要です。
この場合は、ライフイベントを優先させなければなりません。
このように、AFPは、様々なライフイベントや顧客の生活を考えたプランを提供しなければなりません。
試験のための勉強は、これから仕事をする上で欠かせない知識なのです。
試験に合格後は、AFPとして顧客の生活を大切にした仕事をして欲しいと願っています。